水道に関する資格合格は難関なものの一つです

水道工事って何をやってるの?

蛇口より遠い水のトラブル

水道に関するトラブルは少なくありません。困ったときについ街の便利屋に頼んでしまいますが、トラブルの内容により便利屋では手に負えない場合があります。 一つの目安は蛇口から近いか遠いか、蛇口より遠い場合給水装置に問題があるかもしれない場合でしょう。

有資格者のいる事業者を確認しておきましょう

水道インフラの老朽化が今後ますます問題になってきます。それに伴って給水施設以降のトラブルも増加するものと思われます。 専門的な知識や経験を有する資格者が必要になってきていますが、給水装置工事主任技術者の合格率は40%弱、毎年の合格者は5,500人にも至っていません。

水道の起源とその現状

生活に欠かせない上水道ですが、地域によって水道料金が最大8倍もの格差がついています。こんなにも料金に差が生じるのは、水質や地形といった地理的な要因、水道インフラの敷設時期布設などの歴史的要因、利用人口や需要構造の違いによる社会的要因があります。

水道料金の地域格差

人間が生きていくには、1日に少なくとも2~3リットルの水が必要だと言われています。まさに水は空気と同様、人間にとって必要不可欠なものです。
原始の人類はまず池や川・湖の周辺・オアシスといった湧き水のある場所など、飲み水を手に入れやすい場所で生活を営んできました。やがて文明が進み世界各地に街が作られると、井戸を掘ったり湖や川の上流から水路を作ったりして、生活に必要な水を手に入れようとしてきました。
歴史上最初の水道は紀元前2500年ごろのインダス文明だといわれていますが、本格的な水道としては古代ローマでつくられた、湧き水を水源とした石積みのアーチ型の水道が有名です。
日本では江戸幕府の時代、飲料水の確保ために神田川から江戸城に引いた小石川水道や玉川上水など多くの水道がつくられました。江戸の街の発展と共に水道も発展しましたが、どれも水源からの傾斜を利用した配水路といえるものです。
飲料にも使えるようろ過した水を消毒したあとポンプで送水するという、現代とほぼ同じシステムの水道が日本で最初につくられたのは、明治の中期の横浜まで待たなくてはなりません。
今ではミネラルウォーターの普及と共に水道の水を直接飲む人は少なくなりましたが、世界的に見ても日本の水道水は飲料として直接飲める程の衛生管理ができています。その日本の水道の普及率は、1964年のオリンピックの頃は約70%でしたが、今では98%程度までに達しています。
ちなみに下水道の普及率は現状約77%で、残念ながら先進国の中では決して高い水準にあるとは言えない状況です。